最近のパソコンに搭載されているCPUは、グラフィックス機能を内蔵しています。グラフィックス機能を内蔵したCPUを使えば、ビデオカードが不要になるためその分パソコン本体の価格が安くなり、さらに省電力になるという効果もあります。パソコンからディスプレイに画面を描画するためのグラフィックス機能がCPUに内蔵されはじめたのは最近のことです。以前はビデオカードのみに搭載されていた機能であったり、マザーボードに内蔵されていた時代がありました。
数年前からCPUに内蔵されることが増えてきたものの、初期は性能が低く、低価格帯のパソコンや性能よりもサイズを優先する小型パソコン向けに供給されていましたが、現在では性能が急速に進化していて、負荷の高いものでなければ設定を調整することで3Dゲームもプレイできる水準になっています。動画の再生性能も向上し、フルハイビジョン画質はもちろん、フルハイビジョンの4倍の画質を誇る4K映像も再生できるものが増えてきました。グラフィックス機能を内蔵していないCPUは、業務用のものやハイエンドといわれる高級品のみとなっているのが現状です。CPU内蔵のグラフィックス機能の性能は、基本的にCPUのグレードに比例します。
CPUの性能が高ければ、グラフィックス性能も高いということです。しかし、その分価格や消費電力も上がってしまうので、使用用途を考えて必要十分なだけの性能を持つCPUを選ぶようにしましょう。